2011年度 委員長
林 幹字
世界トップクラスの便利な生活を送る私達は、どうしても、世の中の新しい情報、派手に変化する物に目を奪われがちです。時には変わらない「もの」の大切な価値を見失わないようにしなければなりません。当たり前のようにあなたに愛を注いでくれている保護者、いつも近くで支えてくれるかけがえのない人や仲間、自分の生まれ育った国、故郷。目立たないかもしれませんが、当然のように存在している事に日頃から感謝し、敬愛の念を忘れてはなりません。
青少年育成委員会は、「みなとのまち100km徒歩の旅」という体験学習型の事業を通して、子供達に「一歩一歩努力すれば、必ずやり遂げられる」という喜びと成功を感じてもらう事で、努力した先には成長した自分が待っている事に気付いて頂きます。そして、保護者の元を離れる事で精神的に自立し、旅の中での問題を自らが考え、一人で解決できない時には仲間と共に助け合いながら行動し、解決して行くことで「生きる力」を醸成させ、やり遂げる事の大切さを学んで頂きます。さらに、日常では気付きえない大切な「もの」を感じて頂きます。これらが、「夢」に向かって突き進む原動力になると確信します。さらには、子供達を指導するにあたり学生スタッフ、社会人スタッフには、「地域の子供は地域が育てる」を基本理念とし、日頃より徳高い人間を目指し、「仁・義・礼・智・信」五常を基本としながら、各々が持つ可能性をこの旅に参加する事で伸ばして頂きます。また、我々委員会メンバーは、子供達・スタッフ・他の委員会メンバーの模範となる様、100kmだけではなく全てにおいて積極的に行動し研鑽を積重ねます。運営面におきましては、昨年設立致しました支援団体と更に綿密に連携を図り、移管に向け準備をしていきます。当然ながら、この事業は単体の団体だけでは成し得ません。今年度も多くの地域市民、二市三町の行政にご理解を頂くことで運営を強化し、さらに地域に根差した事業にして参ります。また、会社の中枢を担う我々は、日頃から社外に出た時には、何らかの気付き、学びを会社の為に得なければなりません。当委員会は、11月例会において経営セミナーを行います。「明るい豊かな社会」の実現に向けて、まずは「明るい豊かな会社」となる様、学びの場を提供いたします。
委員会一同、すべての人たちと協力しあいながら失敗を恐れず、互いに成長し続けるような関係を築きながら、事業の目的を達成出来る様、常にチャレンジし続けます。また、地域の子供たちを自分の子供同様に接し、大人は地域の教育に貢献し続ける事が責務であると考え、それらを実践することで、(社)塩釜青年会議所は、「明るい豊かな社会」を実現できると確信します。